パスもキックもステップも練習している。なのにうまくなっている実感がない。
周りは伸びているように見えるのに自分だけ止まっている気がする。そんな時期は誰にでもあります。
でも練習が足りないせいだと決めつける前に確認してほしいことがあります。足りないのは練習の量ではなく、スキルを受け止める「器」かもしれません。器が小さいままだとどれだけスキルを注いでも外にあふれてしまいます。
自分も昔は、プロがやっている練習を子どもに落とし込めば上手くなると思っていました。
この記事を読んでわかること- 伸び悩みの正体をバケツと水でたとえた考え方
- 先に手をつけるべきもの
- バケツに空いた穴の塞ぎ方
この記事では伸び悩みの正体をバケツと水のたとえで説明します。読むと先に手をつけるべきものが分かります。同じ練習時間でも手ごたえが変わり、グラウンドに行くのが楽しみになってきます。
スキルは「水」体と心は「バケツ」
ラグビーのスキルをバケツに注ぐ水だと思ってください。
パス、キック、ステップ。練習すればするほど水はどんどん増えていきます。
でもバケツ自体が小さければ、注いだ水はあふれて外に流れ出てしまいます。
このバケツにあたるのがフィジカルと人間力です。体の強さや動かし方、そして人としての姿勢のことです。この土台が小さいままだとどれだけスキルを練習しても身につきません。
試合でうまくいかないとき、多くの選手は水を足そうとします。もっとパス練習をしよう。もっとキックを蹴ろう。でも本当に必要なのはバケツを大きくすることかもしれません。
りょうたコーチ伸び悩んだときこそ水を足すのではなくバケツを見直してみてください!
バケツに空いた「穴」を先に塞ぐ
もう一つよくある状態があります。バケツに穴が開いているケースです。
ポジショニング、ランキャッチ、ボールキャリー、タックル。こうした基礎スキルが抜けているとどれだけ水を注いでもそこから漏れていきます。
やりがちな失敗派手なスキルばかり練習して基礎の穴を放置してしまう。試合になるとその穴からすべてが崩れます。
だから順番があります。まず穴を塞ぐ。地味な基礎を先に埋める。そのあとで新しいスキルを注いでいく。
遠回りに見えますがこれが一番早い道です。
フィジカルからは逃げられない
ラグビーは体をぶつけ合うスポーツです。
判断が良くてもパスがうまくても、当たり負けすればプレーは続きません。
身体操作や体づくりはすべてのスキルの土台です。地味ですししんどいです。でもここは絶対に避けて通れません。
もう少し具体的に説明します。股関節や足首の可動域がない選手は正しいフォームで低いタックルに入れません。自分の可動域以上に体を低くしようとするとフォームが崩れます。崩れたフォームで当たっても相手に力は伝わりません。
キックの軸足もステップも同じです。下半身に最低限の筋力がないと自分のスピードを制御できません。スキルを使いこなすには先に土台がいるということです。
楽しいことだけを選んでいると、あるレベルから先には進めなくなります。
逆に言えばしんどい部分に取り組める選手はそこで一気に差をつけられます。
バケツを大きくする時間は練習中だけではありません。グラウンドの外の使い方はこちらで書いています。
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この記事のまとめ- スキルは水、フィジカルと人間力はバケツ
- バケツが小さいといくらスキルを練習してもあふれて身につかない
- 基礎スキルが抜けている状態は、バケツに穴が開いているのと同じ
- まず穴を塞いでから新しいスキルを注ぐ
- 体づくりはすべての土台。地味でも避けて通れない
器と穴が見えるようになると、練習の一本一本が自分に残っていく感覚に変わります。伸びない時期に焦らなくなり、今の自分に必要なものを自分で選べるようになります。
今日の練習が終わったら、自分のバケツに穴が開いていないかを1つだけ書き出してみてください。ポジショニング、ランキャッチ、ボールキャリー、タックル。この4つのうち一番自信がないものが先に塞ぐべき穴です。