※この記事は上記の動画の内容をまとめたものです。
「もっと周りを見ろ!」コーチからそう言われたことがある人は多いと思います。
でも「どこを見るのか」「いつ見るのか」までは、なかなか教わりません。だから見ようとしても何を見ていいのか分からないまま試合が終わってしまいます。
顔を上げること自体が目的になって、結局ボールしか見えていない。そんな状態になりがちです。
見る場所が決まっていないまま顔だけ上げても、情報は入ってきません。
見るタイミングは3回に絞れます。そこさえ決めておけば、毎回どうしようと迷わなくてすみます。
自分が中学生にいちばん求めているのは、立ち上がってすぐ前を見て準備する速さです。
この記事を読んでわかること- 周りを見るときに探す3つのもの
- 見るタイミングが3回ある理由
- 最初はどこから始めればいいか
見る場所とタイミングが決まると、判断で迷う時間が減ります。ボールが来る前に次の一手を決めておけるようになります。
まず「どこを見るか」は3つに絞られる
周りを見れていない選手の多くはボールの位置ばかりを気にしています。
見るべきはボールだけではありません。「味方」と「相手」です。
探すものは3つあります。
- 味方と相手の人数の差
- 空いているスペース(ディフェンスの外側や間の「前のスペース」と、ライン後ろの「裏のスペース」)
- 選手の特徴の差(ミスマッチ)
りょうたコーチ探すのは人数差とスペースと特徴の3つです。まずはこの3つだけ頭に入れてください!
この3つについては当サイトの別記事「ラグビーで大きく前進できる3つのチャンス」で詳しく解説しています。あわせて読んでいただくと理解が深まります。今回いちばん伝えたいのは、この3つを「いつ」見るかというタイミングの話です。
本題:見るタイミングは3回ある
どれだけ探すものが分かっていても、見るタイミングがズレていればチャンスには間に合いません。見るタイミングは大きく3回に分けられます。
1回目はポジショニングしている間。次の攻撃の位置に動きながら周りの状況を確認します。2回目はポジショニングしてからボールが自分に回ってくるまでの間。今どこにチャンスがあるかを見ておきます。3回目はボールをもらってから。もらう前に見た状況がそのまま変わらずに続いているとは限らないためです。
なぜこれほど何回も見る必要があるのか。理由はラグビーの選手が全員ずっと動き続けているからです。
やりがちな失敗1回確認したはずでも、少し目を離したすきに状況ががらりと変わります。せっかく見つけたチャンスも1秒で消えてしまうのです。
海外のプロの試合を見る機会があれば、うまい選手の顔と目線に注目してみてください。動きながら常にいろいろな方向に顔を向け状況を確認し続けています。動きの速いプロの世界では、それほど見続けなければ対応できません。
最初は「1回・1つ」でいい
いきなりプロのように3回のタイミングで3つのポイントすべてを見るのは簡単ではありません。しかしこれはまだボール以外を見ることに慣れていないだけです。練習すれば誰でもできるようになるスキルです。
最初は欲張らないことです。ポジショニングしている間に1回、見るものは「味方と相手の人数差」だけ。これに絞って練習してみてください。
慣れてきたら見るタイミングを2回、3回と増やします。見るものもスペース、選手の特徴と少しずつ足していきましょう。この積み重ねで周りを見ることが当たり前になったとき、プレー中の選択肢の多さはそれまでと大きく変わってくるはずです。
大事なのは3回すべてを一度にこなそうとしないことです。練習の中で「今日はポジショニング中に人数差を見る」と1つだけ目標を決めて取り組む。次の練習ではそこにもう1つ加えてみる。こうして段階を踏むことで無理なく視野を広げていけます。
まとめ
この記事のまとめ- 周りを見るときに探すものは、人数差・スペース・特徴の3つ
- 見るタイミングは、ポジショニング中・ボールが回るまで・もらった後の3回
- 状況は常に変化するため、1度見ただけでは足りない
- 最初は「1回・1つ」から始め、少しずつ回数と対象を増やす
- 練習を重ねることで、誰でも視野の広い判断ができるようになる
3回とも見られるようになると、ボールが来てから慌てることが減ります。落ち着いてプレーを選ぶ余裕が生まれます。
次の練習では、ポイントから立ち上がった直後の1回だけを意識してみてください。