※この記事は上記の動画の内容をまとめたものになります。
サインプレイで抜けるのは見ていて気持ちのいいプレーです。でも自分のチームで試すと思ったように抜けない。
練習では決まるのに試合になると止められる。そんなチームも多いと思います。原因はサインそのものではなく、使い方にあります。
センスや運の問題ではありません。抜けない理由ははっきりしています。
抜けないチームは「サイン通りに動くこと」が目的になっています。サインは突破するための道具であって、やり切ることがゴールではありません。
自分は勉強会で、同じサインでも周りの動かし方を変えるだけで全然違うサインになると話しました。
この記事を読んでわかること- サインプレイが抜けない本当の理由
- 抜けるチームが押さえている3つのこと
- 狙った場所が空かなかったときの考え方
3つが分かると、サイン通りにいかなかった日も「今のは成功だった」と判断できるようになります。
なぜサインプレイは抜けないのか
サインプレイで抜けないチームには共通点があります。
サインをする目的が「ディフェンスを突破すること」ではなく「サイン通りに動くこと」になっているのです。
たとえば「ループ」というサインがあります。パスした選手が投げた相手の後ろに回りもう一度ボールをもらうプレーです。小中学生でもよく使われます。このサインの狙いは外側に人数差を作ることです。
この狙いを実現するにはループをする選手の前にいるディフェンスをしっかり引きつける必要があります。ボールを持って仕掛け、ディフェンスに近づいた状態でループする。そうして初めて前の相手を引きつけ外側にチャンスが生まれます。
ところが抜けないチームは「ループという動きの通りにやること」自体が目的になっています。
やりがちな失敗仕掛けることなくディフェンスから離れた位置でループしてしまう。これではパスした選手が回ってくるのがディフェンスに丸見えです。プレッシャーもかからず簡単にマークをずらされてしまいます。
まずは「サインは通りに動くことが目的ではなく突破するための道具である」。これをチーム全員で意識することが出発点になります。
1つ目:そのサインで狙う場所を理解する
サインプレイでディフェンスを突破するためのコツは3つあります。1つ目はそのサインで「どこを狙うのか」を全員が理解することです。
サインの1つ1つには必ず狙っている場所があります。ループなら外側の人数差です。
中学生でよく使う「ダブルショート」なら狙いは相手の両センターの間のスペースです。スタンドオフから両センターが順番にショートに入るサインのことです。
この狙いをプレーする選手全員が理解しているかどうかが成否を大きく左右します。
2つ目:狙った場所にスペースを作る
2つ目は狙った場所にスペースを作る動きを考えることです。ここで意識したいのは2つです。「相手を引きつけること」と「ディフェンスが迷う状況を作ること」。
ダブルショートの場合、サインに直接関わらないウイングやフルバックがショートに入る選手の後ろをスピードをつけて走ります。するとディフェンスは「外にパスが回るかもしれない」と迷います。
サインはアタックライン全員が一体となって動くことで初めてディフェンスを迷わせられます。
3つ目:空かなかった時のオプション
3つ目は狙った場所にスペースができなかった場合のオプションを持っておくことです。試合ではディフェンスが思い通りに動かないことがよくあります。
相手がセンターに詰めてきたなら、その外側にスペースができているということです。後ろを走っていた選手にパスを通せばその空いたスペースを攻められます。
りょうたコーチ思った場所が空かないのは普通のことです。空かなかったときの別の手を先に決めておきましょう!
1つのサインに対してオプションを3つほど用意しておくと、狙った場所が空かなくても別の手で対応できます。
サインはやり切ることがゴールではない
試合でサインを使うと、どうしても「サイン通りにやり切ること」が目的になりがちです。しかし本当に大切なのはディフェンスを突破してボールを前に運ぶことです。
サイン通りにできなくてもボールを前に運べているならアタックとしては成功です。
サインにこだわること自体は悪いことではありません。ただ「前に進む」というアタック本来の目的だけは忘れないようにしましょう。
まとめ
この記事のまとめ- サインプレイで抜けないチームは「サイン通りに動くこと」が目的になっている
- 抜けるチームは①狙う場所の理解②スペースを作る動き③スペースができなかった時のオプション、の3つを押さえている
- サインは突破するための道具でありやり切ることがゴールではない
- サイン通りにできなくても前進できていればアタックとしては成功
- まずは自分のチームのサインが「どこを狙っているのか」をチームで確認することから始める
3つを押さえると、サインが決まらなかった日も前進できたかどうかで振り返れるようになります。うまくいかない原因を自分たちで見つけられます。
次の試合では、サインが決まらなかった場面で前に進めていたかどうかだけ振り返ってみてください。