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パスの精度を上げる「ダブルチェック」
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パスの精度を上げる「ダブルチェック」

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パスは前より飛ぶようになりました。それなのに狙ったところに入りません。味方が取りやすい場所に届かないままです。

もどかしいですよね。でも原因は腕の力ではありません。投げる前にターゲットを何回見ているか。パスの精度はここで決まります。

自分は中学生のクラスで3か月間ロングパスを積み上げ、その成果をテストで確かめました。飛距離はほぼ全員が伸びた一方で、精度には差がはっきり出ました。

この記事を読むと精度が良い選手だけがやっている視線の使い方が分かります。難しい理屈は一つもありません。今日の練習からすぐ試せる内容です。

この記事を読んでわかること
  • 精度が良い選手だけがやっている視線の使い方
  • 飛距離が伸びた次に来る壁
  • 明日の練習で試せる確認の順番

狙った場所に置けるようになると、走り込んでくる味方が取りやすいパスになります。自信を持って投げられるパスに変わっていきます。

飛距離の次に来る壁が「精度」

飛ぶことと当てることは別の力です。

そのテストは右と左、10m、12m、15mと距離を伸ばしていく形でやりました。コーチが投げたボールを走り込んでキャッチし、受け手のコーチに向けてパスを投げます。

合格の範囲は「首から下・股関節より上・体の側面より前」。ここに収まっていないと外れです。両方外れた人はそこで別のトレーニングに移ります。

結果ははっきり出ました。飛距離はほぼ全員が伸びていました。受け手のコーチが「手が痛いくらい、みんな伸びてる」と言うくらいです。

ただ飛距離が伸びたことで次の課題が見えてきました。それが精度です。パワーは出せるようになった。でも狙った場所に正確に投げられるかは別でした。

3か月かけて飛ばす力は身につきました。それでも合格の範囲に入らない選手が多くいました。飛距離が伸びたら次の壁は精度です。

まだ飛距離そのものに悩んでいる人は、先にこちらから取り組んでみてください。

関連記事小中学生でも飛ぶロングパスの練習法ロングパスを決めているのは腕の力ではなく体の使い方です。筋力がまだ十分でない小中学生でも飛ばせるようになる3つの練習を、順番つきで紹介します。

うまい選手は投げる前に2回見ている

精度が良い選手とそうでない選手の違いは、投げる前にターゲットを見る回数でした。

精度が良い選手はまず投げる場所を先に見ます。そしてパスをキャッチします。キャッチしたあともう一度投げる場所を見てから投げています。

つまり投げる前に2回ターゲットを確認しているんです。これをダブルチェックと呼んでいます。

やりがちな失敗

もらう場所だけを見てしまう。キャッチに意識が向いて投げる場所を見ないまま体が動き、投げる腕と一緒に顔まで流れてしまいます。

顔が流れると目でターゲットを追えなくなります。そうなるとあとは手の感覚だけでコントロールするしかありません。当然狙った場所には投げにくくなります。

これが飛距離は同じくらいなのに精度に差が出る理由です。腕の力ではなく投げる前にどこを見ているかの問題なんです。

そもそも良いパスは「いつ」「誰に」「どんなパス」の3つを選ぶプレーです。ダブルチェックはこのうちの「誰に」を確実にする作業になります。

基礎ハンドリングのポイントの中にも「投げる瞬間に味方を見る」が入っています。パスは投げる技術だけでなく見る力とセットなんです。

明日の練習で試してほしいこと

やることはシンプルです。パスの前にターゲットを2回見る。これだけです。

  • まず投げる場所を先に見る
  • パスをキャッチする
  • もう一度投げる場所を見る
  • 顔だけそちらに向けて体は正面のまま投げる

ポイントは最後の「顔だけ向けて投げる」ところです。顔と一緒に体まで流れてしまうと力の伝え方が崩れます。結局また手投げに戻ってしまいます。

りょうたコーチりょうたコーチ

顔は向けても体はまっすぐ。ここを意識するだけでパスが安定してきます!

そのうえで意識することは1つに絞ってください。人間は一気に何個も意識できません。今日はパス、明日はキックとバラバラになると全部が中途半端に積み上がります。

地味に感じるかもしれません。でも基礎は「できる・できない」ではなく「どこまで深くやるか」の世界です。プロの選手も基礎練習をやめません。ターゲットを2回見るという小さなことをどこまで深くやれるかです。

まとめ

この記事のまとめ
  • パスの精度は投げる前にターゲットを何回見るかで決まる
  • うまい選手はキャッチ前と後の2回ターゲットを見ている
  • もらう場所だけ見ていると顔が流れ、手の感覚だけで投げることになる
  • 飛ぶことと当てることは別の力。腕の力ではなく視線の問題
  • 顔だけ向けて体は正面のまま投げる
  • 意識するポイントは1つに絞って積み上げる

ターゲットを2回見るだけでパスは変わります。走り込んできた味方が取りやすい場所に届くようになると、パスを投げるのが楽しくなります。

次に走り込みパスをやるとき、投げる前にもう一度ターゲットを見てみてください。その1回があなたのパスを変えていきます。

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三原 亮太(りょうたコーチ)

三原 亮太(りょうたコーチ)

ラグビーの時間 代表

元近鉄ライナーズ。小・中学生専門のプロラグビーコーチ。「モチベーションレベルを高めて、次のステージへ」を信条に、選手と保護者に伴走しています。

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