2時間の練習が終わったあと、ふと考えたことがあります。
「今日あの子は何回ボールに触っただろう」
数えてみると驚くほど少ない。下手をすると2時間で10回も触っていない選手がいる。これでは上手くなりようがありません。
いいメニューを組んだのに、なぜか選手が伸びない。その原因はメニューの中身ではないかもしれません。この記事では練習の中で見落とされがちな「プレー参加回数」についてお伝えします。
2026/7/22
2時間の練習が終わったあと、ふと考えたことがあります。
「今日あの子は何回ボールに触っただろう」
数えてみると驚くほど少ない。下手をすると2時間で10回も触っていない選手がいる。これでは上手くなりようがありません。
いいメニューを組んだのに、なぜか選手が伸びない。その原因はメニューの中身ではないかもしれません。この記事では練習の中で見落とされがちな「プレー参加回数」についてお伝えします。
ジュニア世代の練習で自分が一番大事にしているのがプレー参加回数です。
スキルは成功と失敗を繰り返しながらコツを掴んでいくもの。だからプレーする回数が少ないと、その分だけコツを掴むのが遅くなります。回数が少ないことは経験が少ないことと同じです。
ところが練習をよく見てみると、多くの時間が順番待ちに消えています。一列に並んで自分の番が来るのを待つ。一回プレーしたらまた最後尾に並ぶ。これだと実際に体を動かしている時間はほんのわずかです。
コーチが熱心に説明している時間も選手は立って聞いているだけ。説明が長ければ長いほどボールに触る時間は減っていきます。
上手くならない原因はメニューの中身ではなく回数の少なさかもしれません!
参加回数を増やすのは難しいことではありません。
一番効くのはグループを小さく分けることです。10人で1つのボールを回すより、2〜3人のグループを複数作ったほうが一人あたりの回数は何倍にもなります。
コーチが一人で全部見ようとすると、つい大きな一つの輪で練習させがちです。でも目的が「全員を上手くする」ことなら、多少目が届きにくくても、小さいグループに分けて回数を確保したほうがいい。
説明の時間も見直しどころです。事前に話す内容を準備しておけば、グラウンドでの説明は短く済みます。キーポイントを絞って、さっと伝えて、すぐ動かす。説明は短くプレーは多く。これが基本です。
次の練習で一人の選手を決めて、その子がボールに触った回数を数えてみてください。思ったより少ないはずです。その回数を倍にする工夫が、一番手っ取り早い上達への近道です。

三原 亮太(りょうたコーチ)
ラグビーの時間 代表
元近鉄ライナーズ。小・中学生専門のプロラグビーコーチ。「モチベーションレベルを高めて、次のステージへ」を信条に、選手と保護者に伴走しています。
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