練習の後半になると選手の集中が切れてくる。あくびが出て動きがダラっとする。同じメニューなのに最初の勢いがない。そんなときつい「集中しろ!」と声を張り上げたくなる場面はありませんか。
でも気合いで集中力は戻りません。変えるべきは選手の気持ちではなく練習の設定のほうです。ルールを一つ足すだけで練習の空気は変わります。自分も中学生の練習で「毎フェーズ必ずコールを出す」とルールを一つ足したらコールの数が目に見えて増えました。
この記事を読んでわかること- 集中が切れた練習の空気を変える方法
- ゲーム性の足し方
- やってほしい動きを引き出す設定の考え方
この記事では集中が切れた練習の空気を変える方法をお伝えします。ゲーム性の足し方と、やってほしい動きを引き出す設定の考え方が分かります。怒鳴らずに済むうえに選手が自分から本気になります。
ゲーム性が集中力のスイッチを入れる
練習にゲーム性を取り入れると選手の集中力は格段に上がります。
人はただの反復練習だと飽きます。でもそこに勝ち負けや記録がからむと、急に目の色が変わる。子どもなら特にそうです。
入れ方はシンプルで大丈夫です。「競争」「連続成功回数」「タイムアタック」。この3つが使いやすいです。
- パス何回連続でつなげるか数えよう
- どっちのチームが早く全員クリアできるか競争
- 30秒で何本決められるか
同じパス練習でもこう一言ルールを足すだけで選手は自分から本気になります。やらされる練習が勝ちたい遊びに変わる瞬間です。
りょうたコーチ集中が切れてきたと感じたら叱る前に一言足してみてください。それだけで空気が変わります!
ルールで「やってほしい動き」を引き出す
ゲーム性のすごいところは集中力だけではありません。ルールの設定しだいで選手にやってほしい動きを自然に引き出せます。
以前ボールを持ったら一人で走り回るだけの選手たちがいました。「パスを回そう」と言葉で言ってもなかなか変わりません。
そこで「最初にボールをもらった人がタッチされたらターンオーバー」というルールを一つ足してみました。すると選手たちはタッチされないために自然とパスを回しはじめました。逆サイドのスペースまで回してトライするようになったんです。
練習をどう作るか考えていたとき、自分の音声メモにこんな言葉を残していました。
「結局大事なのはレベル感に応じた環境設定、環境設定が一番大事。」
言葉で100回言うよりルール一つ。これが環境設定の力です。
ズルが出たときだけは厳しく見る
ひとつだけ注意があります。
勝ちたいあまりズルをする選手が必ず出てきます。それを許すとただのなあなあな遊びになってしまう。
だからルールは明確にします。そこだけは厳しく見てください。
ルールを足す前に、そもそも一人あたりの回数が足りているかも見てみてください。
関連記事ボールタッチの回数が選手の上達を大きく左右する!いいメニューを組んで丁寧に教えている。それなのに選手が伸びない。そう感じているコーチはいませんか。教え方を変えても、練習メニューを入れ替えても手応えが変わらない。原因はメニューの中身ではないかもしれません。見るべきは一人あたりのプレー参加回時間を短く切って全力を求める
ルールを足しても空気が戻らない日があります。そんなときは時間のほうを短くします。
同じタッチフットでも3分間を2分間に切るだけで強度は上がります。長くやらせるほど良いわけではありません。
短く切って全力を求めるほうが練習の質は上がります。
自分は「その2分間は常に全力。一回も手を抜かない。常に立ってポジショニングして、前を見てコールして、それをやり続けてください」と伝えています。
ディフェンス側の復帰枚数を減らすなど、難易度そのものを動かす方法もあります。序盤は緩く、慣れてきたら締めていきます。
まとめ
この記事のまとめ- 集中力は気合いでは戻らない。変えるのは練習の設定
- 使いやすいゲーム性は「競争」「連続成功回数」「タイムアタック」の3つ
- ルールの設定しだいでやってほしい動きを自然に引き出せる
- 言葉で100回言うよりルールを一つ足すほうが早い
- ズルを許すとなあなあになる。ルールは明確にして厳しく見る
ルールを一つ足せるようになると叱る回数が減ります。同じメニューなのに選手の目の色が変わります。やらされる時間が本気の時間に変わります。
次の練習で集中が切れてきたなと思ったら、叱る前にルールを一つ足してみてください。