「あの子はもうあんなに上手なのに、うちの子は…」
「同じ学年なのにどうしてこんなに差があるんだろう…」
練習や試合の応援に行くと周りの子の活躍が自然と目に入ってきます。焦ったり不安になったり。わが子を想うからこそ比べてしまう。これは保護者として自然な感情です。
先に結論をお伝えします。比べる気持ちは無理に消さなくて大丈夫です。変えるのは比べる「相手」のほうです。他の子ではなく過去のわが子と比べる。それだけで見える景色が変わります。
保護者の個別相談会でも繰り返しお伝えしてきたのがこの「比べる相手は過去のわが子だけでいい」という考え方です。
この記事を読んでわかること- 他人との比較が苦しくなる理由
- 比べる相手を変える具体的な方法
- 半年前の動画を見返す使い方
この記事を読むとなぜ他人との比較が苦しいのかが分かります。そして明日から使える見方の切り替え方も持ち帰れます。周りの子が気にならなくなり、わが子の小さな変化に気づけるようになる。応援に行く時間がまた楽しみになります。
比べる気持ちは自然。でも一番避けたい罠
ただこの「他人との比較」は避けたい罠のひとつでもあります。
理由はふたつあります。ひとつは比べることで保護者自身の心が苦しくなること。もうひとつはその焦りが子どもへの不必要なプレッシャーになって伝わってしまうことです。
そもそも子どもの成長ペースは一人ひとりまったく違います。今の時点で他人と比べても意味がありません。
それどころか子どもの自信を下げ、保護者自身も応援を楽しめなくなってしまう。比較はいいことが何もないんです。
りょうたコーチ比べていちばん苦しくなるのは親のほうです。どうかご自身を責めないでください。
とはいえ「比べないようにしよう」と思っても感情はそう簡単には消せません。だから消そうとするのではなく比べる相手を変えるのがコツです。
比べる相手を「過去のわが子」に変える
他人と比べる「横の比較」をやめて過去のわが子と比べる「縦の比較」に切り替えてみてください。
声かけ例「先月はキャッチするのが怖そうだったけど、今日は自分からボールに向かっていってたね」
「半年前の試合のビデオと見比べてみようか。タックルの入り方すごく力強くなってるよ」
昨日より、先月より、ほんの少しでも成長した部分を見つけて一緒に喜ぶ。これなら子どもの自信にもつながります。
それから成長のタイミングは人それぞれです。そのことも頭の片隅に置いておいてください。周りの子が急に上手くなったように見えてもそれはその子のタイミングが早く来ているだけかもしれません。
「うちの子の番はこれからだ」。そう長い目でドンと構えていることが大切です。
そしてスキルや結果だけがその子の価値ではありません。「いつも一番大きな声を出している」「仲間がミスしたら真っ先に駆け寄る」。そういうわが子だけの良いところにまっすぐ目を向けてみてください。
半年前の動画を見返してみる
もし家に半年前や一年前の試合や練習の動画があれば、ぜひ一度見返してみてください。
きっと驚くはずです。気づかないうちに走り方もボールの持ち方もずいぶん変わっている。
比べる相手は他の誰でもなく過去のわが子だけでいい。
その視点に切り替えたとき親の心にゆとりが生まれます。そしてその親のゆとりこそが子どもにとって最高の環境になります。安心して自分らしくいられる場所になるんです。
まとめ
比べる気持ちをなくす必要はありません。向ける先を他の子から過去のわが子に変える。それだけでいいんです。
この記事のまとめ- 他人と比べると親が苦しくなり子どもにも伝わる
- 成長ペースは一人ひとりまったく違う
- 「横の比較」をやめて過去のわが子との「縦の比較」に切り替える
- スキルや結果だけがその子の価値ではない
- 半年前の動画を見返すと成長がはっきり見える
縦の比較に切り替えると、それまで見えなかったわが子の変化が次々と目に入ってきます。焦りが消えて応援そのものが楽しくなる。そして親のゆとりが子どもにとって安心できる居場所になります。
今日からできることはひとつだけです。先月のわが子と比べて良くなったところを一つ見つけてそのまま本人に言葉で伝えてみてください。