試合や練習を見ていると、わが子が上手くいっていない場面でつい声が出てしまう。
「もっとこっちに走れ!」
「今のパスはダメだ!」
応援しているからこそ黙って見ていられない。その気持ちはすごくよく分かります。でもその一言が実は子どもを混乱させてしまっているかもしれません。
この記事では選手・保護者・コーチの役割分担と親にしかできない土台づくりをお伝えします。
2026/7/13
試合や練習を見ていると、わが子が上手くいっていない場面でつい声が出てしまう。
「もっとこっちに走れ!」
「今のパスはダメだ!」
応援しているからこそ黙って見ていられない。その気持ちはすごくよく分かります。でもその一言が実は子どもを混乱させてしまっているかもしれません。
この記事では選手・保護者・コーチの役割分担と親にしかできない土台づくりをお伝えします。
子どもの成長を支える体制は「選手」「保護者」「コーチ」の3者で成り立っています。ひとつのチームのようなものです。
この3者にはそれぞれ役割があります。問題が起きるのはその役割が混ざってしまったときです。
よくあるのが良かれと思ってグラウンドの外からコーチとは違う技術的な指示を出してしまうケース。これをやると子どもは迷ってしまいます。「コーチの言うことを聞けばいいのか、お父さんお母さんの言うことを聞けばいいのか」。そう分からなくなってしまうのです。
グラウンドの中の技術や戦術、メンバー選びはコーチの専門領域です。ここは信頼して全面的に任せる。これが子どもが迷わずプレーに集中できる前提になります。
では保護者の役割は何か。それはコーチには決してできないもっと大切なものです。
ひとつは生活の土台。バランスの良い食事、十分な睡眠、適切な休養。子どもが毎日元気に練習に行けるコンディションを整えること。
ごはんと睡眠を整えてあげるだけで十分な支えになります。技術はこちらに任せてください。
もうひとつは心の土台。結果や勝ち負けに関わらず子どもの一番のファンでいること。「どんな時でもあなたの味方だよ」と伝え安心感を与えること。これは親にしかできない最大の役割です。
そして楽しむ気持ちの土台。勝ち負けにこだわりすぎず親子でスポーツを楽しむ。「できた!」を一緒に喜ぶ。その雰囲気が子どもの「やりたい!」を支えます。
グラウンドの中はコーチ、グラウンドの外は保護者。この役割分担がはっきりしていると子どもは二方向からしっかり支えられます。だから安心して伸びていけるのです。
とはいえどうしても家でアドバイスしたくなる日もあると思います。そんなときは3つだけ意識してみてください。
ひとつめ。いきなり言わずまず本人に聞いて考えさせる。ふたつめ。「こうしろ」と指示するのではなく提案として伝える。みっつめ。あれもこれもではなくいちばん伝えたいことをひとつに絞る。
「今日のプレーどうだった?」
「こういうやり方もあるかもね」
でも基本は「一番のファン」でいることに徹する。これがいちばん効きます。
技術はコーチに任せてお父さんお母さんは子どもの心と体の土台を守る。その役割に集中する。それが結果的に子どもをいちばん伸ばすサポートになります。

三原 亮太(りょうたコーチ)
ラグビーの時間 代表
元近鉄ライナーズ。小・中学生専門のプロラグビーコーチ。「モチベーションレベルを高めて、次のステージへ」を信条に、選手と保護者に伴走しています。
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