ラグビーの時間
ラグビーアタックの基礎「前進」の考え方
選手向けアタック

ラグビーアタックの基礎「前進」の考え方

2026/7/13

シェアLINEで送るXでシェアFacebook

「アタックの基礎」と聞くと地味に感じて、もっとプレーのコツを知りたいと思う選手は多いのではないでしょうか。しかしスキル自体は高いのにこの基礎の部分が意識できていない選手は少なくありません。

基礎を意識できているかどうかで試合中のプレーの質は大きく変わります。この記事ではアタックでもっとも大事な基礎の考え方を解説します。

アタックで大事なのは「前に進む」こと

「アタックをする上で大事なことは何か」。そう聞かれたとき、多くの人が思い浮かべるのはスキルではないでしょうか。正確なパス、切れのあるステップ、飛ぶロングキック。こうしたスキルはもちろん大切です。しかし実はすべて、ある目的を達成するための「手段」にすぎません。

その目的とは前に進んでいくこと。つまり「前進」です。

目的は「何のために」、手段は「どうやって」と考えると分かりやすくなります。前進のためにパスやステップやキックといったスキルを使うという関係です。

りょうたコーチりょうた
コーチ

パスもステップも前に進むための道具です。まずはここだけ覚えてほしいです!

なぜ前進がそれほど大事なのでしょうか。ラグビーの勝敗は試合終了時点で相手より多く点を取っているかどうかで決まります。点を取る方法の代表がトライです。トライは相手陣のいちばん奥にあるゴールラインまでボールを運ばなければ成立しません。

つまり自分がいる位置からボールを前に運んでいかなければ点は取れません。当たり前のことに聞こえますが、この前提を忘れてプレーしている選手は実際に多く見られます。

3人抜いた選手よりいいプレーをした選手

ここで2人の選手を比較してみます。1人目の選手はボールをもらってから近づいてきたディフェンスをステップでかわします。2人目3人目もかわして派手に3人抜きました。しかし最終的に捕まった位置は、ボールをもらった位置より後ろでした。

もう1人の選手はボールをもらって、近づいてきたディフェンスの間をステップで狙っていきます。相手をかわすことはできず2人に捕まりました。しかし捕まった位置はもらった位置よりしっかり前で、前進しながらディフェンス2人を巻き込んでいます。

チームにとっていいプレーをしているのはどちらでしょうか。答えは2人目の選手です。

1人目は3人をかわしていてもボールは後退し、2人目はかわせていなくても前進して相手を巻き込んでいます。

映像で見ればすぐに分かることです。

やりがちな失敗

実際にプレーすると、1人目のように「相手をかわすこと」自体が目的になってしまう選手が少なくありません。

前進という目的を達成するためにパスやステップを使う。パスやステップを使うこと自体が目的になってはいけません。

自分のプレーは前に進んでいるか

ラグビーがうまい、判断がいいと言われる選手はこうした考え方が頭に入った状態でプレーしています。だからこそどんな場面でも慌てず自分のプレーができます。

スキルを磨くことはもちろん大切です。ただそのスキルが「何のためのものか」を理解しているかどうかで、同じスキルでも試合での価値は大きく変わります。

次の練習からは自分がやったプレーを振り返ってみてください。そのステップやパスが前進につながっていたかどうか、一つひとつ確かめていきましょう。

「前に進むことが大事」。この考え方が意識せずにできるようになったとき、プレイヤーとして大きく成長しているはずです。

まとめ

この記事のまとめ
  • パスやステップなどのスキルは、前進を実現するための「手段」にすぎない
  • 何人抜いたかより、ボールを前に運べたかどうかが評価の基準になる
  • 「かわすこと」自体が目的化すると、前進を見失いやすい
  • スキルが「何のためのものか」を理解していると、同じスキルでも価値が変わる
  • 練習では「今のプレーは前進につながったか」を毎回振り返る

特典動画「一流選手になるために必要な5つの力」を無料プレゼント

月1回の質問会ライブでは、りょうたコーチに直接質問できます。

公式LINEで受け取る(無料)

この記事を読んだ選手におすすめ

シェアLINEで送るXでシェアFacebook
三原 亮太(りょうたコーチ)

三原 亮太(りょうたコーチ)

ラグビーの時間 代表

元近鉄ライナーズ。小・中学生専門のプロラグビーコーチ。「モチベーションレベルを高めて、次のステージへ」を信条に、選手と保護者に伴走しています。

プロフィールを見る →